2014年09月11日

アレクサンドロス大王の目指した帝国

地域とともに活躍する川村学園女子大学






アレクサンドロス大王の目指した帝国

第1回 
はじめに:アレクサンドロスの東方遠征とは




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 紀元前334年、マケドニア王国の若き王アレクサンドロスは将兵を率い、アジアに渡りました。
いわゆる東方遠征の始まりです。目指す敵は、西アジア全域を支配下においた超大国のアケメネス朝ペルシア。
遠征は、前5世紀前半にギリシア本土に侵攻したペルシアに対し報復戦という名目のもと、2年前に暗殺された父
フィリッポスがすでに計画していたものでした。


 会戦での勝利を重ねたアレクサンドロスは、330年にペルシアの都の1つであったペルセポリスを占領します。
さらに敗走するペルシア皇帝ダレイオス3世を追い東進します。ダレイオスが途中で部下の手にかかり命を落した後も、
アレクサンドロスはとどまるところを知らず、やがてインドを目指しました。


 ところが旧来のペルシア帝国の版図を超えて進撃しようとするアレクサンドロスに対して、倦み疲れた将兵は
遠征の中断を懇願します。これを聞き入れたアレクサンドロスは帰路につき、前324年にペルシアの旧都スーサに
戻りました。翌年、再度の遠征の準備に取りかかるもののバビロンで熱病に罹り、32歳で没しました。


 治世のほとんどを異国の戦場で過ごしたアレクサンドロス大王は、ペルシアを倒し、その広大な帝国を引き継ぐという、
驚くべき功績をあげました。古代以来、アレクサンドロスには高い評価が与えられてきましたが、現代に生きる私たちは
彼と彼の行いをどのように捉えることが出来るのでしょうか。これが今回の公開講座のテーマです。

本論に入る前に、次回はアレクサンドロスがこれまでどのように評価されてきたかを見てみましょう。




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(2)につづく


文学部 史学科 講師 高橋亮介




posted by 園遊会 at 11:22| Comment(0) | シリーズ「東と西の物語」
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