2012年05月01日

金環日食      

                                          地域とともに活躍する川村学園女子大学

5月21日 金環日食を見よう!

(1)いつ,どこで見られるの?

2012年5月21日(月)の午前,日本のほとんどの地域で日食が見られます。
特に,九州と四国の南半分,紀伊半島,東海地方,関東地方など,
下の図1の帯状に示された地域では,太陽が月の周辺に環状に
はみ出して輝く「金環日食」が見られます。
川村学園女子大学がある千葉県我孫子市も,この帯の中心線が
通る場所にあり,長時間金環日食が見られる好条件が整っています。

 ちなみに前回日本で金環日食が見られたのは25年前,
1987年9月23日に沖縄でのことでした。次回は18年後の2030年6月1日に
北海道で金環日食が見られると予想されています。
今回の日食では,金環日食にならない地域でも,北海道から沖縄県まで
日本全国で太陽の80%ほどが月に隠される「部分日食」が観察できます。


kinkan.jpg

図1. 金環日食が見られる地域 (提供 国立天文台)

 元の大きな図は,国立天文台の金環日食特設サイトで見ることができます。
リンク http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/img/map-japan-l.jpg

 日食が観察できる時刻は場所によって少しずつ違います。
いくつかの地点の時刻を表1に示します。表に載っていない場所では,
載っている場所の時刻から見当をつけて下さい。



表1 日食の起こる時刻

hyou01.jpg
 
金環日食となる時刻がカッコで囲われている場所では,金環日食になりません。食が最大になる時刻と食の割合を示しています。


(2)日食の観察のしかた―― 必ず日食観察用めがねを使いましょう
 

太陽を直接目で見つめるのは危険です。太陽からの放射には,
強力な可視光(目に見える光)を初め,赤外線(熱放射)や
紫外線(化学作用が強い放射)も含まれています。
これらの放射があまりに強いので,直接目で見ると網膜に障害を受けるからです。
日食を観察するときは,かならず日食観察用のめがね(図2)を使います。
適切に作られためがねは,可視光を適当なレベルまで弱めるほか,
赤外線と紫外線を除去するはたらきがあります。色の濃い下敷き,
ガラスにススを付けたもの,濃い色のフィルムなどでは目の保護ができません。
絶対にやめましょう。
日食観察用めがねを使用した場合でも,長時間太陽を見続けるのはやめましょう。
2,3分見たら目を休ませ,目に無理をかけないように観察しましょう。




megane.jpg


図2.日食観察用メガネの例


(3)日食はなぜおきる?

 日食は,地球と太陽の間に月が位置し,
月によって太陽が覆い隠されるために起こります。(図3


ichikannkei.jpg


図3.日食が起きるときの太陽、月、地球の位置関係(出典 丸善エンサイクロペディア)


日食の起こり方---皆既日食,金環日食,部分日食

 月の直径は太陽の直径の1/400ですが,
太陽は地球から見て月までの距離の400倍遠くにあります。
そのため,地球から見た見かけの大きさは太陽も月もほぼ同じです。
しかし,月は地球の周りを楕円軌道を描いて回っているため,
遠くにあるときと近くにあるときで,地球からの距離に10%ほど差があります。
その分,太陽よりわずかに大きく見えたり,わずかに小さく見えたりします。



皆既日食

 月が太陽よりわずかに大きく見えるタイミングで日食が起こると,
太陽が完全に月に覆い隠される皆既日食が起こります。(図4)
皆既日食では,普段は太陽の明るい光にじゃまされて見えない,
太陽の表面から吹き出した高温のガスが光るプロミネンスやコロナが
観測できます。


kaikinisshoku4.jpg


図4.皆既日食 太陽は月によって完全に覆い尽くされる。普段は見えないプロミネンスやコロナが見られる。

金環日食

 一方,月の方が太陽よりもわずかに小さく見えるタイミングで
日食が起こると,月の縁に太陽が環状にはみ出して輝く金環日食が起こります。(図5)
今回は,ちょうどこの金環日食が起こる位置関係で日食が起こるのです。
 太陽の一部が月に覆い隠される状態を「部分日食」と言います


kinnkann.jpg

図5. 金環日食 月の周辺に太陽がはみ出し、環状に輝く



(4)ベイリービーズも見られるか?

 月の縁と太陽の縁がぎりぎりで重なるとき,月の山がつくる谷間から太陽の光が漏れて
まるでビーズが連なったように輝く現象が観測される場合があります。
この現象を発見したフランシス・ベイリー(Francis Baily,1774年-1844年)にちなんで,
ベイリービーズと呼ばれる現象です。下の画像の右下の部分に見られます。
今回の金環日食でも,このベイリービーズが観察できるのではないかと期待されて
います。

baily2.jpg


図6.金環日食の際のベイリービーズ (撮影 福島英雄,坂井眞人 画像処理 福島英雄, 提供 国立天文台)

教育関係者の方に

下記のリンクに国立天文台が編纂した,日食を安全に観察するための指導資料が提供されています。
是非ご一読のうえ,適切な指導を行うようお願いします。

http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/doc/for-educator-color-a3-v2.pdf


教育学部 児童教育学科 教授 福士 士)
posted by 園遊会 at 17:49| Comment(3) | 宇宙
この記事へのコメント
全国的に見られる金環日食を楽しみにしています。
Posted by kana at 2012年05月08日 16:10
我孫子が帯の中心線を通るなんて知りませんでした。明日晴れるといいですね。日食メガネはすでに購入(アマゾンで即日購入できますよ)自宅で見るか、我孫子で見るか、早朝、裏門が開くそうです。早起きして大学で金環日食を観察しましょう。
Posted by marilyn at 2012年05月20日 16:05
お天気に恵まれ、綺麗な日食を見ることが出来ました。素敵な1日の始まりです。
Posted by kana at 2012年05月21日 08:23
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