2012年06月20日

羽毛の生えた恐竜の化石

地域とともに活躍する川村学園女子大学



恐竜に羽毛!?


羽毛を持つ新種ティラノサウルスの登場


【羽毛の生えた恐竜の化石】


1.羽毛恐竜の発見

 スピルバーグの映画『ジュラシック・パーク』で凶暴な立ち回りを演じ、一躍世界的スターとなった巨大肉食恐竜のティラノサウルスは、その仲間が羽毛を持っていたことがわかりました。

  英科学誌「nature, vol.484, no.7392(ネイチャー 2012年4月5日号)」に掲載された羽毛恐竜は、中国科学院の研究チームによって中国北東部・遼寧省の中生代白亜紀前期(約1億2500万年前)の地層から発見され、獣脚類(ケモノ竜)のティラノサウルス類に属する新種の恐竜であることがわかりました。その大きさは全長約9メートル、体重約1.4トンと推定され、 「美しい羽毛を持つ王」という意味の学名「Yutyrannus huali:ユティラヌス・フアリ」と命名されました。

 それでは、この「美しい羽毛を持つ王」は、科学的にどのような発見なのでしょうか。

 実は、1996年に最初の羽毛恐竜が中国で発見されて以来、これまでにも、遼寧省などから獣脚類(二足歩行の肉食恐竜)に属する羽毛恐竜の化石が多数発見されています。しかし、その大きさは体長が数10センチメートルから2メートル程の小さな恐竜でした。こうしたことから、羽毛を持つ恐竜は獣脚類の中で小型恐竜に限られた特徴の一つと考えられてきましたが、それが10メートル近い大型の恐竜も羽毛で覆われていたことは、大発見であるとともに,大きな驚きでした(図1)。




図1 大型獣脚類.jpg


  なお、現在までに発見されている羽毛恐竜は、獣脚類だけで他の恐竜グループである竜脚類、鳥脚類、剣竜類、角竜類、曲竜類からは発見されていません(図2)。また、アメリカなどで発見された鳥脚類の“恐竜のミイラ”化石は、羽毛や鱗ではなくワニに似たモザイク状の硬い表皮によって構成されていたことが分かっています。





図2恐竜の分類.jpg



(2)につづく             

社会教育学科  教授 二上政夫




posted by 園遊会 at 17:15| Comment(0) | 恐竜・化石
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