2012年07月27日

ロンドンオリンピックの見どころ(6)

地域とともに活躍する川村学園女子大学



「聖なる休戦」の誓を!




おわりに、「平和の祭典」オリンピック



 古代オリンピックの終焉から約1500年後の1892(明治25)年
フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵が「ルネッサンス・オリンピック」と題する講演で、
初めてオリンピックの復興構想を明らかにしました。

その2年後、「パリ会議」といわれる国際会議のなかでオリンピックの復興計画が議題にあがり、
満場一致で可決されました。

現代につながる近代オリンピックの開催が決定した瞬間です

クーベルタンはパリ会議を招集する際に、
「世界中の国民を代表する人々が4年ごとにひとつの場に集うことになり、
彼らの行う平和と騎士道精神に満ちた競技の数々が、最良の国際主義を生み出す」と主張しました。

近代オリンピックに「世界平和の構築」という崇高な目標を立てたのです。

それは、古代オリンピックの開催期間中には、
「エケケイリア」(聖なる休戦)という休戦期間が設けられていたことに
クーベルタンが感銘を受けたからです。

 こうしたクーベルタンの思想は、やがて「オリンピズム」というオリンピックの基本理念へと発展していきます。


しかしながら「平和の祭典」オリンピックは、
2つの世界大戦による中断や東西冷戦によるボイコット問題、
前回の北京大会では開会式の当日にロシアがグルジアに侵攻するなど、
いつも時代の社会情勢に左右されています。

 今回のロンドンオリンピックでも、
規模・予算的にも「イギリス史上最大の警備」となるテロ対策がとられるようです。

市内6ヶ所には地対空ミサイルが配備されると伝えられています。




ハロッズ.JPG



かわいい飾り付けのお店の外では、もう「電話ボックス」が黄色い布で逮捕されてます!(撮影:野口裕美)


電話ボックス.JPG





こうした物々しい警戒のなかで、平和の祭典が開かれるのです。

私たちは、「エケケイリア」(聖なる休戦)を守った古代ギリシャの人々を見習うとともに、
クーベルタンが唱えた平和の祭典の意義を、もう一度考え直す必要があるのではないでしょうか。




カウントダウン.JPG修正.jpg

National Galleryの前に設置されたカウントダウンの電光掲示板(撮影:野口裕美)





さあ、ロンドンオリンピックの開幕です。


メダルの数や色だけにとらわれず,懸命に戦う選手たちに大きな声援を送りましょう




オリンピック総括号につづく




教育学部 社会教育学科 准教授 藤原昌樹




posted by 園遊会 at 09:43| Comment(0) | スポーツ
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